PA・SRと呼ばれる音響業務の技術はこの25余年の間に、急激に変化し、大きく進歩してまいりました。
音響業務の果たす役割は、空間演出業務の中でたいへん重要なものになり、それに伴い、さらに高度な技術とそれを扱う個人の高い資質を要求するものとなっています。
音響業務は音楽や演劇の内面へのアプローチやそれを引き出すオペレーションというセンシティブ=感性的な側面と、適切なシステムを基本に、音が拡がる現場である「音場」を測定・設計し、どの場所においても自然な音を届けることができるように完全な調整をするテクニカル=技術的な側面を持っています。この二つの面は現場の巨大化、複雑化、そして音源の進歩により、分化、分担化がすすみ、それぞれに特化した技術とスペシャリストたちを生みだしました。
このような時代の要求に応えるかたちで、私たちアルテ社も発展してきました。私たちはスピーカーシステムレンタルを中心にSR技術・音場設計・測定・調整を専門的に担い、音響業務を支えてきました。また、SR技術情報の研究や交換にも積極的に参加し、SR現場をひとつのフィールドワークの場としても位置づけ、学術理論や機材開発の場と結びつけることで、研究と実用の双方にフィードバックする役割を果たしてきたと自負しております。
最高の感性が生みだした音を、そのまま訪れたすべての人の心に届けるために。私たち、アルテ社の挑戦は続きます。
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